「さて、大山崎 〜山口晃〜」展関連企画に参加しました。

阪急大山崎駅から新幹線側に足を踏み込んだことは今まで無かったのですが
今回はじめての領域に足を踏み込みました。
会場は大山崎ふるさとセンター
一地方の公民館的建物
会場3分前ごろに着き
テレビも山口さんの顔も見えそうな2列目中央よりすこし左に着座

14:00定時にスタート

山下先生と山口さん
ヒゲといい、チェック柄といい、靴といい
なんだかちょっとしたペアルック兄弟風

まずははじめての作品からは話はすすむも
山口さんのマイクの根元取れるアクシデント・・・・
すかさず直すも
ちょっとシマッタなの顔をされる。
いつもならこのしまったなぁから広げて脱線するんですが
やはりデュオトーク
山下先生リードしつつトークはじまる。
会場のとなりをすぐ新幹線の線路があり
新幹線が頻繁に通過
その中で珍しいドクターイエローが通過し
おもわず両二人目線が窓に

ミズマデビューの「こたつ派」展は山下先生は見ておられず
その次からは見ているとのこと
※「頼朝像図版写し」
お食事も何度かご一緒しておられる仲だそうで
でもちょっとわきあいあいなかんじでもなく
終始山口さんかしこまったかんじ
「そうですねぇ」としきりに応えておられました。

誰でもピカソの1999/01/22の回
「年収30万円失業借金苦大貧乏芸術家大集合・芸大は出たけれど極貧です」。
「『アートと貧乏』をテーマにおくる。
東京芸大を卒業してもだれもが芸術家としてやっていけるわけではない。“芸大は出たけれど”というアーティストたちの厳しい現実を追う」

冒頭から山口先生出演VTR部分のみ流される
たけし若い!!
山口先生の雪駄が段ボール!

研究生の時は
場所も時給もでるとのことでそこまで貧乏だとは感じていなかった
大学を出てからはアルバイトもかけもりされたようで
精神科の見回りのバイト中
患者さんと口論になり患者さんはリストカットをされ
バイト首になったという話しも聞けましたw
貧乏から抜け出されたのは画集が出て絵が売れ始めた頃から

幼少時代の話では
落書き・ねんど・LEGOのローテーション
テレビアニメ(マンガは読んでない)
映画は劇場で2本立てで見たいものとそうでないものもやってて
どっちも見ていた。
中高と成績がだんだんと下がり
受験科目が少ない藝大を目指すことに
専攻の油絵は地元で習った先生が油絵だったとのこと
日本画の存在は大学に入ってから知ったとのこと。

日本画の話から
純和風のものなんて縄文土器くらいだという話に
漢字にしても絵画にしても
すべて中国など海外からきたもとを組み合わせて錦絵・大和絵が生まれている
縄文土器の美も岡本太郎が見出したもので
注目されたのはほんの最近の出来事
日本風と思っているものはmixであり決して日本から生まれたわけではないという壮大なお話に。
山下先生はハイブリッドと仰っていました。

今回の展覧会の内容の裏話少し
武者小路千家とのつながり
モネのある地下展示室について
絶対はずしてはいけない
逆さにするのも駄目

そして
明日も加筆をするとのことで
山口さんのかばんチェック
絵の具・筆
折り畳み傘
山下先生は傘を持たない主義らしいのでびっくりしていました。

宿題は最後までやらない方?
という話になり
岡山の有隣荘の展示の時は奥さんが色を塗っていた
東京大学出版会のPR誌内連載漫画「すずしろ日記」も奥さんが描いていた
これはどーしても間に合わなかった
非常に助かったとことなども

挿絵の話になり
五木寛之「親鸞」の連載の挿絵
澁澤龍彦「菊燈台」

パブリックアートの話
成田国際空港第一ターミナル南ウイング出発ロビー
副都心線の西早稲田駅

最後に
今後の活動について

・山口氏
岐阜の清安寺 天井の竜の絵

・山下氏
山種美術館 速水御舟特集
江戸東京博物館 狩野一信展?監修

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山下先生のリードなので
山口さんらしい脱線笑い話は少なかったのだけど
学生時代の話はあまり聞く機会とかないので
貴重だったかも。

展覧会の裏話ももっと聞きたかったので
やっぱりソロトークに行っとけば良かったかなぁと
スピーカーの調子も微妙で
足元も非常に寒かったので
やっぱり公民館は公民館だなぁと
地元ではないけれど西の人間としてはちょっと残念に思いました。
ちゃんとした設備のところでやって欲しかったですね。
でも200人収容立派です!

年々作品の描き込み度が落ちてきてはいるような気がしてなりませんが
その分ユーモアと愛嬌でカバーしている印象の山口作品

食べていくためには仕事を選びませんよの姿勢
低姿勢でがつがつしてなくて
でもちょっと何か狙ってますみたいな
キラッ☆とした眼差しが魅力的です。

ともかく
岐阜の天井画楽しみ

江戸しぐさも新しいバージョンも出して欲しいものですね。
そろそろアニメーションにもなりそうじゃないですか?
なんだか今後がとっても楽しみです。

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