国立新美術館の学芸スタッフが日頃のフィールドワークの中で注目する作家たちを取り上げ、それぞれを個展形式で紹介する展覧会。
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◆出品者
大平實、石川直樹、金田実生(みお)、齋藤芽生(めお)、津上みゆき、村井進吾、ペーター・ボーゲルス、宮永愛子、平川滋子

会場HP
なーんと六本木アートナイトのこの日
観覧が無料!

銀座の資生堂eggにて一度見た作家の宮永愛子
先日写真集を出した石川直樹
など
気になる作家さんの作品がみれるとあって
かなーりラッキーな気分で鑑賞。

あまり期待せず鑑賞した展覧会だったのですが
かなりぐぐっときた以上に
ビビビーンときた作家さんがいらっしゃいました!
興奮してしまった作家は久しぶり
それくらい濃かった!

その作家さんは
齋藤芽生
ダークな上に緻密
仏壇、団地、都市の闇を巧に取り入れた作品に惚
「晒野団地四畳半詣」
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「名も無き東京人のための花輪」
このシリーズがかなりツボ!
草間彌生作品に出会った以来ぐらいの衝撃だったかも。
乃木坂にあるギャラリー・アートアンリミテッドで現在個展やっているそうなので
早速行って来ようよ思ってます!

齋藤芽生 公式HP
http://www.artunlimited.co.jp/meo/

いやー
現代美術あなどれません。
かなり注目アーティストのようで一番スペースを使って展示をされていました。
本や雑誌の表紙でも使われているようで
今後大注目の作家さんっぽいです。
でもかなりダークな面が強いので
どこまでメジャーになれるか怪しいですが
自分的に
齋藤芽生>松井冬子
ですね。

石川直樹の作品は
北極で撮影した〈POLAR〉
洞窟壁画をテーマにした〈NEW DIMENSION〉
地域に特有の住居形式を撮った〈VERNACULAR〉
初の国内テーマとなる富士山を題材とした〈Mt. Fuji〉の各シリーズ
写真集のいいとこどりをした展示!
大きく引き伸ばされていたのでより壮大な風景に。
ほぼ日から出版された「はたらきたい」の表紙のお写真も。
ほんと壮大という言葉がぴったり。

宮永愛子の作品は
身近にあるものをナフタリンで象り、時の経過によってそれらが揮発し変化していくシリーズと
幼少時から身近な存在である陶器が生み出す貫入(土と釉薬の収縮率の違いから生み出されれるひび)の音を聞く作品

ナフタリンシリーズは資生堂ギャラリーのほうが全然良かった印象。
やはり暗闇に浮かび上がっていた方が雰囲気があって良い。
後者の作品は高く積み上げられた棚に使い勝手の良さそうな素敵な器が並んでいて迫力と素敵さに息をのみました。
この展示はかなり良かったです。
でも貫入の音してたっけ・・・!?
ちょっとあいまい。
高さに目を奪われてしまってました。

この3人以外の展示もなかなかGOOD
加山又造と新美術館の空間はあまり相性が良くないようにかんじましたが
今回の展示はかなりGOOD!
白い空間にフレッシュな作品ばかりが並んでいてとても気持ちが良かったです。

そんなわけで大収穫の展覧会。
カタログも
一人一人の作家を別々に分けてあって
それぞれかなり細かく詳細が書かれた内容だったのでご購入。

また時間のあるときじっくり読みたいと思います。

出口で齋藤芽生作品の「男と女の四畳半みくじ。」
こちらも引いてきました!
第三十五番 吉影|勢運
あなたの街は光の標本 ここは闇の図鑑です
獲物 不夜城に居る
駆引 光がある裏には必ず影あり
欲望 夜の四畳半は人待ち女建ちの独房
切掛 遠い東京の灯に誘われる


光のアートを見に来ていたので
なんだかどんぴしゃな内容に・・・ビビル汗

うーん
これは久しぶりにおすすめできる展覧会かもしれません。
良かった!!

アーティスト・ファイル2009
〜現代の作家たち
会期
2009年3月4日(水)〜 5月6日(水)
毎週火曜日休館 ※ただし5月5日は開館

国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2