《アニメで映画を作る》というテーマのもと、
『時をかける少女』『ユンカース・カム・ヒア』『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』の3作品を上映。
上映前のトークショーは
ゲスト:細田守監督・佐藤順一監督
司会:WEBアニメスタイル編集長 小黒祐一郎
5ece069a.jpg
エヴァ破を見た後になぜか「時かけ」が無性に見たくなって
たまたま時かけをフィルムで上映する企画があったので見に行くことに。
ユンカースは今回自分お初!
ウテナはTV版の方が好きなんだけども・・・
まぁ好きだし良いかと。
なので結構自分の中では良い感じのラインナップ。
新文芸坐も今回お初でございました。
いつも見たい映画ののオールナイト企画がちょくちょく今までにもあったんだけど池袋っていうのがね・・・
ちょっとネックで・・・
足が遠かったわけなんだけども
江古田の2B暗室を借りるという素晴らしい用事を追加して池袋満喫DAYとなりました。

新文芸坐HP
※オールナイトスケジュールページ
上映前のトークショーは
それぞれの作品でこれがはじめてという人を挙手で確認からスタート。
意外にそれぞれの作品で十数人の手が挙がる。
時かけ見てない人も居るのね〜
って意外に身近なところにもいたんだけど・・・
まぁそんなかんじから
まずはユンカースの作品について細田さんが熱く語り
東映時代の裏エピソード
セーラームーン時代の話などで大盛り上がり。
細田さんのユンカース解説が無かったら
たぶん「ふーん」で終ってたに違いないと思う。
佐藤さんのこだわりとしては
日常の日常をきっちりと描くことに重点を置いて
コップの持ち方など「アニメ・マンガ」的な動きじゃなくて
キャラクターをどう演技させるかにこだわって作ったそう。
今では大物ばっかりになった作画・原画マンたちだけど
こだわっている部分は全部監督が手直ししたというから驚き。
そんなわけで5割ユンカース/2割時かけ/2割東映・幾原さん関連/1割ウテナDVD獲得合戦
そんなかんじでした。
ウテナDVD獲得合戦とは、今回フィルムではなくてプロジェクター上映になったことでスターチャイルドが気を利かして
ウテナのDVD-BOX(6万相当)を3名にプレゼントするという大盤振る舞いがありまして
じゃんけんでこれを狙うというなんとも熱い戦いがありました。
3戦とも初戦で負けがっくしだったんですが。
4万弱で手に入れたもんが眠ってますからね。
そりゃしょうがないかなと。
でもこのトークショーとユンカースだけで
チケット代分は楽しめたかんじ。
細田さんちょっとげっそりだったけどね。
トークショー後、ロビーで頑張ってサインしてたし。
サマーウォーズなんとか成功させたいんだろうなというかんじでした。

細田さんLOVEなシーンはひろみがお母さんからの電話を受けている時の
足をX時にクロスさせて受話器を置いた瞬間から手をぶらーんとさせて
軽いスキーップを踏んでるその一連の動き!
「一緒にみだながら「ここっ!」っていいたいくらいですけどね〜」と言っていた。
マニアックですな。まったく。

さて後半はそれぞれの作品の感想を

◆時かけ
ほんと久しぶりに見たいな〜と思っただけに良かった。
今回たぶんスクリーンでは3回目になると思うんだけど
一番泣いたね・・・・
まことが千明が居なくなって屋上で泣くシーンから段々泣きモードが入っていって土手の別れのシーンでピーク!
映画の枠をうまーく利用しているレイアウトがまた・・・イイ
左から千明が戻ってくるあたりで
目から頬を伝ってアゴからぽとって涙かこぼれました。
もうね。タオル間に合わず、そんな拭いていられなくて・・・
胸元まで伝っていったよ心の水が
ほんとぽろぽろ泣けました。
時かけ最初見たときはそこまでいいなぁと思わなかったけど。
見るごとにジワジワと好きになってきているかんじです。
なんか描かれてる恋愛感というか恋ってこんなかんじだよねっっていうのがとっても好きなんですよね。
「好き」の気持ちに気づく瞬間をサラッと描かれてる作品な気がします。
ほんとエヴァがくどすぎて・・・痛すぎというか重かったので
間逆なもんを見たかったんですよ。
ちなみにジブリの「耳をすませば」も好きかな。
あのストレートさがなんか良かった。サラッとしてて。
時かけはサマーウォーズ公開に合わせてテレビでもやるぽいのでまた見るんだろうなと思います。
ほんとカメラと写真をココ最近真剣にやり始めてる所為か
レイアウトや背景のボケ具合とかも今回気になっちゃいました。
時間の流れとかも人物や背景の色の変化も徐々に変わっていってて
ほんと表現の幅が広いなぁと。
教室のカット部分はほんとファインダーをのぞきながら
手前と奥はぼかしてとか自分だったらこう撮りたいかもっていうカットばかり。
カメラってレンズを変えるとほんと表情が変わるので面白いんですけど
カメラ独自の表現をアニメでやるか?ってちょっとびっくりしました。
やっぱり時かけってすごいよ。
あらためて好きになったもん。
うん。
まだ見てない方が居ましたら。
あぁ見てみたらいかがでしょうか?

魔女叔母さんの台詞とかもいいですよ。
脚本もたぶんかなりこだわってると思います。


◆ユンカース・カムヒア
なんと犬がしゃべるお話!
こんなにしゃべるとは思ってなかったので
ちょっと驚きでしたw
自然な動きを徹底させた内容なので、ストーリーやキャラクターに特別なものは無いんだけど、ひたすら動きが細かいというか不自然さや違和感がまったくない動きを延々とされるのでアニメだよなぁ
全部誰かがヒトコマヒトコマ書いてつなげてんだよなぁと思うと
ため息が出る作品。
好きなシーンは雪の中ひろみが洋子さんを追いかけるシーンでこける部分を
真上から捕らえたカット。
ひろみがこけたことで雪の上に人型がくっきり残っちゃう部分。
ここはアニメっぽい部分の表現だけど。こういうリアルな部分とちょっと間抜けな部分のギャップをうまく織り交ぜてるあたりが面白いというかアニメ業界からの評判高いのも伺えるんじゃないかと。
電脳コイルのエンディング好きなんですけど。
ユンカースを真上から捕らえてるカットが結構多くて
コレが元ネタなのかしら?と思っちゃった。
でもさらに元ネタがありそうですね。
ユンカースの歩く後姿もかわいい♪
ちゃんと肉球がみえるところがニクイw
動物をリアルに可愛く描くってこれ難しいよねきっと。
いやー良かった。もっかい見たい。
っていうか解説者を隣にして見たい。
次回のアニメスタイルイベント
人生相談じゃなくてユンカース細田解説にすればいいのに。
提案してみようかね。
それだったら行く。絶対行く。
背景も色鉛筆風でやわらかくて良かったです。


◆ウテナ
久しぶりに劇場版鑑賞。
いつも見て途中の急展開には驚くんだけど。
やっぱり今回も急展開にびっくりする。
樹里好きとしてはこの映画はやっぱり良い!
ウテナの魅力は強力なキャストだね。やっぱり。
みんなベストだから。
影絵少女もチュチュもなんかみんなベスト!
ハマりすぎ!
あのころ川上とも子はほぼ新人だったけどまたそれが初々しくてハマッてたっけ。
落ち着いたらTVシリーズ一気にみるぞ!
そして頑張って1話1話感想書く!
昔にこんなブログとかあったらねぇ。便利だったのに・・・・
当時TVシリーズ公開時は高校3年生で大学受験の科目が小論文だったので
その勉強の一環として友達とウテナ感想交換ノート書いてたんですよねw
今思うとかなり面白いことしてたと思うけど。
エヴァ移行解説本が流行ってたのでその流行に乗ってたんだと思うけど。
まぁそのノートあらためて見たいと思ってもそういうのって消えちゃうんだよね。
たぶん友達のことろで終ったはず。
いやーTVシリーズほんとゆっくり見たい!!
カイちゃん時間作って一緒に見ましょう。