油彩はもとより、日本画、版画、色彩研究、染織、そして日本人初のアカデミー賞を受賞した映画等の舞台美術、漫画、アニメーション、ポスター、図案、工芸、建築物デザインなど多種多様な分野で足跡を残した和田の創造世界
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30年ぶりの和田三造展
『和田三造』・『南風』を知らずとも記憶にはっきりと刻まれた一枚
歴史の教科書の明治の美術のページで外光派の説明とともにバーンとこれが載っていたような記憶があります。

真中に立つガタイの良い男性の腰巻の強烈な赤
一度見たら忘れられないインパクト

前日美の巨人たちで紹介され
南風に隠れた物語や背景を知った上で作品と対峙できたのはほんと幸運でした。

大島は穏やかに照らされているのに海は荒れていて
ひとりひとりの表情は何故かまったりとしていて穏やか
細かい描写がより力強い絵力を生んでこちらに訴えかける見事な絵。
1907年の第1回文部省美術展覧会(文展)最高賞(二等賞)を受賞したのもうなづけます。

技術だけじゃなく、運も行動力も先見もあって
枠にとらわれないマルチな才能を発揮。
しかも何をしても最高のパフォーマンス。

文展・フランス万博・アカデミー賞まで
幅広い受賞遍歴をみても和田三造がどれだけ面白い人物であったのか
ほんと天才だったんだなぁと思いました。
日本の色彩見本を作られたというのが一番の驚きです。
貴重な資料も沢山見れてほんと良かったです。
番組でも紹介された色彩見本もありました。
オスカー像もありましたよ。

なかなか紹介されにくい作家ですが
また大きく取り上げられることを願います。
戦争でだいぶ焼けてしまったのか残存する作品が少ないのはほんと残念。
アニメーションなどの映像関係の作品はぜひ観てみたいものです。

高野山と姫路城で迷った親子でしたが姫路にして正解でした。
美の巨人たちにも感謝。