25日(土)
憧れであり、大好きな写真家:川内倫子さんのトークイベントがあるとのことで「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」に行って来ました。
静岡も山梨の展示・資生堂ギャラリーのトークも逃していたので
こんなチャンスめったに無いぞと唯一持っている映画blueのスチール写真集を持って出かけました。

この美術館は2004年6月に開館した障害者アート情報発信施設としてOPEN。
障害のある人の表現活動の紹介に核を置くことだけに留まらず、一般のアーティストの作品と共も並列して見せ
「人の持つ普遍的な表現の力」をリアルに感じてもらい、「障害者と健常者」「福祉とアート」「アートと地域社会」など、様々なボーダー(境界)を超えていくという、ちょっと変わった美術館。

昭和初期の町屋を和室や蔵などを活かして改築された
歴史ある町に静かにたたづむ素敵な美術館でした。
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内と外の「この世界」をすりあわせるときに生じる揺らぎ
そんな曖昧な世界を表現している作家さんを集めた展覧会

http://www.no-ma.jp/
■展覧会の感想
どの作家さんも面白くて
やさしい気持ちになりました。

色や細かさ、発想、気付きそうで気付かないちょっとしたこと
作家さんの世界感がそれぞれ出ていてドキドキしました。

美術館本館1Fに秋葉シスイ・橋口浩幸・松本寛庸の作品
2Fに仲澄子・奥村雄樹・松尾吉人の作品
蔵に森田浩彰作品
尾賀商店倉庫にて川内倫子作品と
フィールドにあった展示もとても好印象。

目的はあとにも、先にも川内倫子さんの写真だったので
展示会場にてcui・cuiスライドが展示されていて少しがっかりしたんですが
(オリジナルプリントが見たかったので)
トークショーを聞くうちに作家のこの作品に対する思いや
展示方法についての解説を聞くうちに
とても大切な作品でこの展示方法がベストなんだと作品をうけいれることができました。

どんな作品であれちゃんと作者の思いがあって
また学芸員さんの思いもあるわけで
作品と展示にこめられた思いを聞くことはものすごく大切だなぁと
あらためて感じました。

あっぱり観るだけでは駄目なんですね。
聞くこと、メモることも今後はやっていかないといけないなぁなんてかんじました。
トークショーの感想はまた↓に。

■展覧会について(美術館HPより)
ネット文化の興隆。
コミュニケーション・ツールの拡大。
核家族化の進展。生活基盤の崩壊。

ドラスティックな変化の中で、私たちは、自分が生きているはずの「この世界」とはいったいなんなのか、自信を持てなくなっています。

 そんなとき大事なのは、「内面」を英語では「inner world」と言うように、私たちの内側にも「この世界」は広がっているのだと思い出してみることです。また、見えない「この世界」と見える「この世界」の間には違いがあるけれども、どちらがより大事だとは言えないと理解することも大事でしょう。

 そしてここから次のような仮説が導き出されます――生きるということは、ふたつの「この世界」をすりあわせていくことである。

 この展覧会には、そのような営みを粛々と続けている人たちを紹介しています。
年齢は17歳から92歳まで。
世界的に活躍するアーティストもいれば、精神病院で暮らしている人もいます。
シンプルな絵画を描く者もいれば、コンセプチュアルな作品をつくる者もいます。
彼らに共通するのは、内と外の「この世界」をすりあわせるときに生じる揺らぎに対して、意識やまなざしを集中させようとしている点です。そうやって生まれた作品は、この世界を(美しさを潜めているがゆえに)積極的に肯定しようとする強さに満ち溢れていて、私たちが失いつつある自信を回復してくれるのです。

■トークイベント:川内倫子「Cui Cuiについて」
聞き役はこの展覧会を企画した東京国立近代美術館研究員の保坂健二朗さん
作品が出来た経緯や、日ごろの写真との関わり方など
興味あることをすすすっと聞き出していただいてとても有意義な内容でした。
愛機のローライフレックスは
6×6のフォーマットと
上から覗いて被写体を見るまでのワンテンポ置いた感覚がストレス無く撮れるから
フィルムは昔はポートラ今はフジの12枚撮りが気に入っているとのこと
とにかくしつこくひとつのものを撮ることを心がけているそう。
話しを聞いてるうちに
ものすごく真っ直ぐでストレートなカッコイイ人だなぁと。

女性のフォトグラファーはなんか写真から受ける印象と真逆だったりして
ギャップがあって面白いですね。

今は動画にも興味があって作品を撮っているとのことでした。
動いているものが面白い時があるから撮っていると仰ってたんで
好奇心が半端ないんだろうなと倫子作品はとまらないみたいです。

関西で倫子作品が観れる事、トークイベントがあることなんて
ほんと奇跡に近いことだったので
遠出して大正解!ほんと良かった!!!
昔懐かしい『blue』にもサインいただけたし少しお話もできてほんと良かった!!

■メモ
フォトグラファーインタビュー集
http://biz.toppan.co.jp/gainfo/cf/20_kawauchi/p1.html
http://www.fujifilm.co.jp/photomore/interview/index.html
http://pingmag.jp/J/2006/08/11/10-questions-to-rinko-kawauchi-about-photography/