SCAI THE BATHHOUSEで同時に二つの展示を
1Fと2Fに分けて展示しているのは通い始めてはじめての体験

1Fは現在原美術館でやっている
ウィリアム・エグルストン
ウィリアム・エグルストン

2Fは大昔、表参道にナデュッフがあったころに
「not six」の展示を見たことのある
長島有里枝
長島有里枝01
「ウィリアム・エグルストン:21st Century」
2000年以降に撮影された作品
撮影場所はバラバラなのに
発色の統一感・愛嬌がちらっと見える。
ウィリアム・エグルストン04
Untitled (Santa Claus on window, Memphis)
2004年、ピグメント・プリント、55.9 x 71.1 cm
© Eggleston Artistic Trust. Courtesy Cheim & Read, New York


好きだなぁと思った1枚

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長島有里枝「SWISS+」
赤々舎から新しく写真集が出版されての記念展
写真集のなかからの抜粋の写真が
そのまま壁に貼られていた。

かなり個人的なプライベートな写真を撮る人という印象だったのだけれど
静かな光につつまれた
やさしい花の写真が並んでいる。

2007年にスイス エスタバイエ・ル・ラックにあったVillage Nomadeのレジデンシープログラムに参加した際に
長島の亡くなった祖父の家から見つかった、
25年ほど前に祖母が撮影し、箱に大切にしまっておいた花の写真にインスパイアされ現地で撮影した花の写真だそう。

つまり
亡き祖母とお互いの花の写真を通して向き合った姿
「どれほど壮大な夢想をしていようとも、人が思考するときに目に映るのは、自分の寝室のように慣れ親しんだ、些細な風景である」
と作者は言います。
花の写真はどれも
自分がこんな写真が撮れたらと日ごろイメージしているものに
とても近くて
思わず写真集は購入!

写真集もエッセイと写真がぴったりと寄り添っていて素敵です。

カバーデザインは寄藤文平さん
紙もプリントも質感にこだわったていて
表紙のカラーも数種類あるほど選びたい放題で
かなり迷い黄色に決定!

これだけ買うのに迷った本は久しぶり。
パッケージを開けるのがもったいないくらいw

WEBサイトのギャラリーからのコメントに
写真という行為…
それは今という時間を繋ぎ止めたい、目に焼き付いた記憶を形に残したいという殆ど不可能に近い願いに対するひとつのアクションなのかもしれません。
そして残された写真に向かいあった時に生まれるそれぞれの心の中の揺らぎ、心の中の風景。
写真を撮り、それを見つめるという行為について、いま一度立ち止まって思いを巡らせる機会を与えてくれる密やかで清々しい緊張感のある展覧会になりそうです。

と書かれています。

何が好きか
なぜ好きか
それをどう表現するのか
なぜ作品にするのか

たかが写真でも
考えること、見つめることはたくさんある。

ただ撮るじゃダメ

この写真集とことん見つめて
なぜ好きかを発見しないとなぁ

写真はまだまだやる価値あり!

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どちらも
〜8/4(水)まで
http://www.scaithebathhouse.com/ja/