ニューヨークで少しずつ現代アートをコレクションしてきたおしどり夫婦の足跡をたどる感動のドキュメンタリー。
haeb&dorothy
アートをこよなく愛する人にはたまらない夫婦の話
作品を理解するのではなく作家や作品が生まれる過程
作品の美しさ・素晴らしさに惹かれて
買えるものをコツコツと楽しくアートに囲まれアートに関わりながら日常を過ごされている夫妻の物語。

心動かされるアートに出会ったときの目の輝き
ピュアさをいつまでももち続けているご夫妻の姿はとてもいとおしく、愉快で愛らしかった。

監督はこれが初作品となる佐々木芽生。
夫のハーブは郵便局員、妻のドロシーは図書館司書。
住まいはマンハッタンの小さなアパート。
夫の給料をアート作品購入に生活費はドロシーの給料。
作品を買う基準はふたつ。
自分たちの収入に見合ったもの、アパートに入る大きさのもの。

寄贈することになりアパートから持ち出された作品の数はなんと4,000点以上
気に入った作家が居れば直接アトリエに出向き
ルーツからなにから掘り出し、下絵でも作品途中でも交渉して買って帰る。
積極的にアーティストとかかわりコレクションを増やしていく過程
有名になった作家たちのインタヴューもあり
2人の人柄やコレクションに対する熱い情熱がかんじられる映像で
こちらまで胸が熱くなった。

とにかく目の輝きがほんとに素敵で
作品と対峙している時は真剣
そして一つ一つの作品に愛情を持ってていて
けっして手放したり売ったりせず作品を壁に飾ったり日常に取り入れて楽しんでる様子はこちらまでうれしくなるほど。

骨董が趣味とか嫌がられる存在の人は結構居ると思うけど
ご夫婦で最先端のアートに興味を持って関わりをもつ行動力はほんとカッコイイ。
美術館は行くけどギャラリーに行かない人も多いかもしれないけど
朝から晩まであいているならギャラリーを回る二人の姿にはほんと驚いた。

好きで好きでたまらないのだと思う。

ただ「その作品が気に入った」というピュアな気持ちそのものが毎日を楽しく過ごす原動力なのだと思う。
ほんとに素晴らしい。

劇中で出てきた河原 温作品は現在MOMAT常設展2Fで先日見た。
はっきりいって?な作品
よくもまー買うなぁと思うけど
おもしろい!ってぴんとくるんでしょうね。
その感覚・そしてお二人がめぐり合えた運命に感激です。

夫妻のコレクションは
アメリカ国立美術館ナショナルギャラリーに1,000点永久保存され。
そして残りの作品群は、アメリカ史上でも最大規模のアート寄贈プロジェクト『ハーバート&ドロシー・ヴォーゲル・コレクション 50 × 50』として全米50州の美術館に50点ずつ、合計2500点寄贈されている。

http://www.herbanddorothy.com/jp/index.html