「複合回路」Vol.5 青山悟展
トークイベント 青山悟 x 森村泰昌(美術家)
聞き手「複合回路」接触領域 キュレーター:高橋瑞木

どちらともトークを聞くのははじめて
青山さんがどうして森村さんを指名したかというのは
六本木クロッシングの展示
高松市美術館での
『森村泰昌モリエンナーレ まねぶ美術史』展でのテーマに何かつながるところがあるのではと考えてお話をお聞きたいということ
そこで
なのでまねぶ美術史が生まれた敬意を森村さんから話してもらう形でトークはスタート


ペインティング(油彩・日本画)への反発心というかちょっと違うやろっていう違和感
「今」を生きているからこそできるものにとりくみたい
でも
今ここにきて「昔」へ逆にリンクさせてループさせることも面白いんじゃとかんじたと森村氏

昔のコピー作品をみて素直に「ええやん」と感じた
当時はサインをしていることでの達成感が気持ちよかったともおっしゃっていた。
面白い人だなぁと思う。

まねぶ美術史の話がひととおり済んでからは
逆に森村さんから青山さんにむけて
今回の展示の流れや趣旨、今までの人生を堀おこされていくかたちに。

おじいさんの影響があり
絵は上手くかけていたが
父のキュビズム発言から影響され
友人・先生からはキュビズムもどきになった絵をからかわれ
そこから美術からだんだん離れていき
油絵独得のしょうもなさにも嫌気がさして美術からは遠ざかり
高校は海外へ
バブリーな時期に設立されたイギリスの片田舎の日本学校(寮生活だったため通称刑務所と)に入学
卒業後そこからそのまま帰るのもなんだしということで
ゴールドスミスカレッジを目指し
たまたま席のあいていたテキスタイル学科に入り・・・・
そしてシカゴ美術館附属美術大学に向かう面白ストーリーを聞く。

そんな経緯が!?ってことでバックボーンをまるっと知った。

2007年のミズマ個展の衝撃から観てきているわけだけどシンプルなアイコンから「労働」をテーマに思想的なものを織り込んだ作品は重さがまったく違う。
でも
キレイなものや手の込んだものは工芸的な見方もできて
自分はアートとして作品を作ってる側としたら
そのギャップはあやういと感じているとおっしゃっていたから
はっきりとしたテーマや位置づけが必要としているのだとかんじた。

それは知ろうとしない限りストレートに伝わってこないのでなかなか観る側としてはむずかしくなっていってしまうけれど
アートと工芸の狭間にあるような作品もそれは面白くないわけで
ほんと今後の展開が楽しみでしょうがない。
できれば次はもっと明るい作品も観てみたいのだけどなぁ。
なんて思う。

森村さんは現在広島と神戸の美術館で展覧会開催中
兵庫県立美術館のギャラリー展示はちょっと面白そう。
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/j_1011/index.html