未来を担う美術家たち <文化庁芸術家在外研修の成果>
domani_2010
「DOMANI・明日展2010」とは将来の我が国芸術界を担う若手芸術家を養成するために、文化庁が毎年実施している「在外研修制度(現在の新進芸術家海外研修制度)」の美術部門で派遣された作家たちの成果を発表する場として開催されている展覧会。

▼出品作家・派遣国は以下の通り
神戸智行(日本画)2008年アメリカ
近藤髙弘(陶造形)2002年イギリス
古郷秀一(彫刻)1987年アメリカ
深井聡一郎(彫刻)2002年イギリス
流 麻ニ果(絵画)2002年アメリカ
遠山香苗(絵画)1994年フランス
町田久美(絵画)2008年デンマーク
赤崎みま(写真)2008年チェコ
三好耕三(写真)1991年アメリカ
鈴木涼子(現代美術)2007年ドイツ
近藤聡乃(現代美術)2008年アメリカ
山口紀子(ファイバーアート)2008年ドイツ

※順不動
観に行った理由は
今回知っている作家さんが多かったから
また土曜日に
流 麻二果(絵画)、鈴木涼子(現代美術)、近藤聡乃(現代美術)
のギャラリートークがあったので合わせて行ってみた。

入り口入ってすぐに三好さんの大判写真
SAKURA/NE ROOTS/CACTIシリーズが揃っていて迫力に圧倒された。
大きいからまじまじとみてしまう。

古郷さんの彫刻も鉄という素材や廃材という素材を組み合わせたもので
重力や気の流れのようなをかんじさせる作品だった。

トークを聞いた流れさんの絵画は
うっすらと人型をなぞった絵画で
何が描かれているかギリギリ判別できる。
それがちょっとうれしくもあり
使われているカラーも悪くなくて良い!と思った。
人にとても興味があって
電車で乗り合わせた人すれ違った人
かかわりのある人物ではなく
スケッチを重ねた中でアトリエの密室なか孤独な世界観の中でペイント作品が生まれ
スケッチはひたすら人とのコミュニケーションの中で生まれるとのこと
現在は水引を使った作品をワークショップを通して生み出していっているそう。
海外に出ているだけあって物事をきちんととらえて的確にインタビューに答えていた。

また次にトークを聞いた
鈴木さんの写真作品
3種類のシリーズがあってやはりこちらも「人」がテーマ
自分の顔写真と街で普通に売られているフィギアを合成したANIKORAシリーズ
ご本人を目の前にして
わっこれ本人の顔なんだとびっくりした。
多用されるものと個人とのギャップ違和感
何かに見下されている威圧感
結構えげつないパワーを持っている。
女性が一歩踏み出した表現はやっぱり怖い。
いってしまう。そんな感じがした。

水辺の植物や生き物が繊細に丹念に描かれた日本画
神戸さんの作品
蛙発見!ざりがに発見!と発見する楽しみがある。
とてもかわいい♪

そんな空間を抜けると近藤作品
アニメーション「てんとう虫のおとむらい」
現在とりくんでいるアニメーション作品のためのスケッチ
タイトルはKiyaKiya
「きやきやする」という何とも説明しがたい、懐かしいような気がかりなような」な感覚を表現した日本語からきているそう。
デジャヴュ的な感覚と紙芝居を組み合わせたイメージだそう。
沢山のスケッチ・イメージをかためて
これでいけるという絵コンテを仕上げてから
アニメーションの作業にとりかかるとのことで
一度スタートすると最後までというかんじらしい。
次の個展は2011年の9月か10月
とーっても楽しみ。
アニメーションの過程や次回作の構想話も聞けて大満足
とっても良かった。

最後の部屋は町田久美
町田さんの絵は今年はじめ国際美術館の絵画の庭展でも観た。
作品内容はまた違っていて
どちらかというと絵画の庭展の方が好み。
でも墨で書かれた輪郭と白に塗りつぶされた面・紙の余白のバランス
少し不気味で引き込まれる。やっぱり面白い。
日本橋の西村画廊で個展開催中なので合わせて行きたい。

1時間弱で下見をしてトークが1時間半
トークなしだと少し物足りなかったかもしれない。
作家ご本人を通して見えるものも多いからほんと参加して正解だった。
参加人数もかなり多かったのは近藤さん目当てだったのかしら?
ほんと熱心な方が多くてびっくりした。

それと
グッズ売り場のコンテンツは結構多かったのにもびっくり。
アートショップなみに充実してた。
ラミネート加工された町田久美作品を買う。
どこかにかざらねば!

*****

新美術館で2011年1月23日(日)まで
ギャラリートークは残る2回
2011年1月10日[月・祝]
遠山香苗(絵画)/赤崎みま(写真)/神戸智行(日本画)
2011年1月15日[土]
古郷秀一(彫刻)/三好耕三(写真)/深井聡一郎(彫刻)