9日観に行ってきた。

抱一の生誕250年を記念し、代表作の《夏秋草図屏風》(重要文化財)をはじめとする優品の数々や、琳派展の文脈では視野から外されていた多様な作品を新出資料も含め多数紹介。
あわせて、鈴木其一ら後継者たちの個性も紹介し、江戸琳派の流れと近現代まで伏流となって生きつづけるその美意識を探る展覧会。
生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派の全貌
宗達、光琳が京都で築いた琳派様式に傾倒し、江戸後期らしい新たな好みや洗練度を加えた、今日「江戸琳派」と呼ばれる新様式を確立た抱一。
風流で典雅な花鳥画を得意としながらも、風俗画や仏画、吉祥画や俳画などさまざまな主題や作風に対応しうる柔軟性を持ち、多くの文化人との関わりながら、独自の世界を作り上げた。
出品総数は300点以上で、うち抱一作品は約160点、其一作品は約60点。
酒井抱一展の画業を振り返る大回顧展でもあり総合的な江戸琳派展

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丁寧な解説を読み込んでいくと4時間なんてあっという間で
たくさんの作品に圧倒され帰ってきた。

夏秋草図屏風を観ていると本当に風がふく。
風で葉がゆれ
雨が草木をゆらし
背後では川がまもなく濁流とかすような音が響いている
静止しているはずの絵画が動いているような錯覚。
光琳の風神雷神の背面
そのプレッシャーも力に変え
光琳の力をかりるように絵が映えている。
なんどでも観たい作品だと思う。

全ての作品の紙や画材も良く
表具・表装もどれもすばらしかった。
さすがおぼっちゃま
恵まれた環境ともって生まれた才能
はみ出しもせず突き抜けたものはないけれど
まじめさと光琳を探求したいという熱い思いがあふれていて
人間的にとても芸術肌というより職人肌で親しみやすくとてもよく出来た人だったのではないかと想像する。

其一の作品もかなり観れて満足。
襖仕立ての風神雷神も久しぶりに観れた。

前期も行きたかったけれど
後期だけでも十分に楽しかった。

抱一の号のひとつに『庭拍子』というのがあって意味をあとで調べようと思ったのでメモ
ボランティアさんのギャラリートークでここらへん詳しく聞きたかったけれど
人も多かったし・・・・
あまり話が好みで無かったので途中で退散してしまった。
ちょっともったいなかったかもしれない。