日本で生まれた型紙が海を渡り、染色という本来の用途を超えて自由に解釈され、アール・ヌーヴォーをはじめとする西洋の美術工芸改革運動の中で豊かな広がりを見せていった様相を、約400点の作品とともに俯瞰する展覧会。
katagami
19世紀末から20世紀初頭にかけて西洋に渡った日本の美術工芸品の中でも特にこの型紙に注目し、型紙が西洋の芸術家たちの創作活動にどのような影響を与えたのかを紹介する日本で初めての試み。
アールヌーヴォーは浮世絵から発生したとばかり思っていたけれど型紙の方が先に持ち込まれていたという事にびっくり。
少し強引な結びつきのようなところもあったけれど
各国それぞれの個性や発展の仕方もみれてとても充実した展覧会だった。
特にオーブリー・ビアズリーの『サロメ』挿絵はなるほどというか確かに!と思えた。
型紙を作る作業のVTRも良かった。
日本の伝統・手わざはすごいなぁと思う。
デザインのセンスもかなりすごい。
花の輪郭でも太さや塗りつぶすかでまったく印象が違う。

小紋の素敵なお着物を召したご婦人が居て
こういった会場には着物だなぁと思った。

7月京都に巡回するようなので母に勧めようと思った。

ぎりぎりになってしまったけどとても素敵な展覧会だった。
http://katagami.exhn.jp/point/index.html