桂離宮という伝統的な日本建築の美しさを
石元の根源的で堅牢な造形感覚・卓越した視点
大胆かつ緻密な構図によって捉えられた作品群。
それはニュー・バウハウスで鍛えられた、モダニズムの真髄ともいえる精神そのもの。
いにしえに新たな視点を見出した石元の眼による《桂離宮》
知的な鋭さとモダニズムの視点でとらえた写真作品。

石元泰博写真展 -桂離宮 1953,1954-
前期は残念ながら観られなかったのだけど
最終日の10日
まず鶴岡八幡宮に参拝をすましてから足を運んだ。

畳一枚でも
「桂離宮」の「畳」を「石元泰博」が撮ってプリントした写真となる。
そう考えると
一枚一枚の価値がとてつもなく思えてくる。

はじめて石元さんの桂離宮を観たのは銀座松屋のデザインギャラリー1953だったと思う。
その時あまりすごいと思わなかったのを覚えている。
その後何回か観る機会があって
MOMATの常設展の写真コーナーで展示されているときに突然すごい!と思えた。
写真そのものよりも構図の美しさにようやく反応したのだと思う。
こんな切り取り方があったのだと。

けして桂離宮のどこを切り取っても美しいではきっとないはず
きちんと視点を見極めて構図を考え抜いてきっちりと撮影しているからこそ
この世界が表現されているはず。
今回桂離宮に限定されていたためか同じ場所を何カットも撮られていて
トリミングされていたりする作品もあった。
それがとても面白く、同時にみれたことに感動した。

障子だけ
竹垣だけ
石畳だけ

シンプルな対象ほどこころひかれる。
その中でも一番印象に残ったのは「畳」だった。