福田平八郎(1892-1974)の生誕120年
平八郎の画業を振り返るとともに、大正から昭和にかけて活躍した作家たちの「モダン」な作品を紹介
福田平八郎と日本画モダン
代表作「漣」の展示が24日までだったので観に行ってきた。
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注目の「漣」
金箔にプラチナ箔に青い漣の影が揺らいでいる。
少し身体を動かすときらっと水面が光っているよう。
人が空いた時間に間近で座って見上げるように作品を鑑賞。
綺麗に光が当たってキラキラしていた。
数年前大阪で見たときはデザイン的な感覚でこんな日本画があったんだとびっくりしたけれど
じっと眺めていても飽きないほど
完成されたカッコイイ絵だと再確認。

大阪市ほんといいものをお持ちです。

もう少し平八郎の作品があっても良かったけれど
筍も素敵だったし、鮎も3種類 菖蒲も2種類と
同じモチーフが数点あったのも良かった。

神経衰弱になったという牡丹のリアルさは異常。
花びら一枚一枚の繊細さもさることながら
茎の筋や支えの竹も細かく描写されていました。
顔をだんだんと作品に近づいていってしまうような、媚薬をまとったような作品でした。

平八郎のほかに
小野竹喬 「沖の灯」も良かった。

FBで関連企画 フォトコンテスト開催しているのだけど
http://www.facebook.com/yamatanemuseum.photocontest

平八郎が漣を描いたように
一度撮影した写真をさらにトリミングして自然をより鋭く、カッコよく魅せたものでないといけないと思った。
写真は自分が見た景色を一度トリミングするわけだけど
今回のこのコンテストの場合はさらにトリミングが必要だと思う。
フォーマットそろえてしまえばよかったのにと思うけれど
画家と寄り添う行為としてとてもいい試み素敵だなぁと感じる。

展示室から帰り際ふと振り返ると展示室の扉がとてもカッコイイ。
思わずパシャリ。

※モノクロに加工

ロービーにあがると
閉館間際だったのでシャッターが半分しまっていた。
なんともそのシャープな人工物と
奥の加山又造の千羽鶴がマッチしていてパシャリ。


結局この写真がなんかとても面白い気がして
FBのフォトコンテストに縦型にトリミングしなおして投稿した。

んー正方形の方がカッコよかったかもなぁといまさら思ったりしている。