東京国立近代美術館 60周年記念特別展
「美術にぶるっ!ベストセレクション 日本近代美術の100年」の夜間特別観覧会に参加しました。

図録・招待券のお土産付き! 
無料鑑賞時間は2時間弱だったけれど、
新しくなったところ、今回の展示意図というかコンセプトをおおまかに捉えるところまではなんとか。
観たかった作品もしっかり観れて「ぶるっ」とした瞬間もあって大満足な2時間でした。
 
今回の展示のコンセプトは
美術にふるえたことがありますか?
それは
今年開館60周年を迎える東京国立近代美術館が、これからの活動を考えていく上であらためて大切にしたいと思う美術鑑賞の原点
美術を体感すること。
深く感動すること。
知的に考えること。
それらすべての出発点である衝撃を「ぶるっ!」という言葉に表現され
タイトルになっています。
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東京国立近代美術館 60周年記念特別展
「美術にぶるっ!ベストセレクション 日本近代美術の100年」
約500点にもおよぶ出品作品
重要文化財13点を含む名作を一挙公開
〜平成25年1月14日(月・祝)
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重要文化財を含むMOMATのほこるコレクションをこれでもかと展示した第一部。
近代美術館が創設された60年前の激動の時代にじわりと生まれ発展した1950年代のビジュアル展示(アートだけでなく、写真、デザイン、映像、雑誌などその時代に生まれたメディアも含めた複合的な展示)
どんな作品があって、どの作品にこころ動かされたかはまた後日しっかり書くとして
ざっと4Fから1Fまで観た後に
10年前に同じ展示をみたとしたらどうなっていたかなという疑問が自分の中でふっとわいた。

この日感動できた作品はやはりここ2〜3年の間の出会いや、写真を通じて知った作家・知識
美術館にちょくちょく通ったことなどが大きかったと思う。
作品と自分とが対峙した時にうまれる一瞬の心の動きがたまらなかった。
まんまと企画展のタイトルどおりの反応にのっかっている。

重要文化財をまとめてジャンル別にこうしてみることが出来るのもとても貴重な展示だけれども
現代アートのはしりや写真のオリジナルプリントも今回貴重なものが展示されている。
そして
1Fの1950年の実験場
ヒロシマ・基地・水爆と戦後の混乱期。
敗戦の爪あと。
自由であるはずの日本で感じる違和感をアーティストが様々なメディアを通して表現している。
訴えている。
なんて強さだろう。

東京と地方 とくに東北の暮らし。

発展と過疎化
経済成長と貧困格差
自然の美しさと人工物の迫力
その対比も胸に迫るものがあった。

この後農村や地方のとった戦略・選択はあまりにモルモット的。
アメリカに踊らされつつづけいまだに手のひらの上で動かされている日本
開国依頼いまだに上手に外交が出来ていない現実
気づいていないのはいったい誰なんだろうか。
歴史は後戻りできない。でも確実進む。
何を今後選択しなければいけないのだろう。

60年代に発せられた表現はものすごく突き刺さるものがあった。

12月1日でMOMATは60歳。
母は67歳。

くしくも母とMOMATは同じ誕生日。

そんな母に今回いただいた図録を誕生日プレゼントにしようと思った。
そして蛙グッズを収集している母にとって最高の一品も添えて。

喜んでもらえるかな?
そういえば去年母からもらった自分宛のプレゼントは派手なみどりのパンストに黒のリアル蛙がプリントされたもの。
どこまでも親子ですねw