メゾンエルメス8階フォーラム
エルメス・エディター 「影の色」 杉本博司展
〜12月31日(月)

ミズマアートギャラリー
山口藍展 「ほし」
〜12月22日

新宿ニコンサロン
コジマ キエ写真展
[遠雷] 
〜12月3日
▼エルメス・エディター 「影の色」 杉本博司展
シルクに転写された20枚のポラロイド
20のパターンはそれぞれ限定エディションで7枚ずつ、合計140枚のカレが140cm x 140cm のサイズに。
繊細で無形のグラデーションを、インクジェットで非常に軽いシルクツイルにプリント
ポラロイドという不安定な媒体に記録された色彩の情報を、あますところなく捉えて再現
色という形のないものに、体とさらなる長い命を宿らせたエルメス・エディター、アーティスト・カレ

海や空のグラデーションだと思っていた作品は
実は太陽光を部屋に招きこみハレーションをわざと室内で起こしたまさに光の影を撮ったもの。
宇宙から見た地球のような深いグラデーションもあれば
太陽のような鮮やかで優しいオレンジからさわやかな萌黄色のグリーンのグラデーションと
さまざまなグラデーションが天井から展示されていました。
とても大きなスカーフなのでちょっとしたアレンジで首もとの色が変化して
どのパターンも美しかったです。
それとシルクの素材ならではの光沢がまた作品ととてもマッチしていてポラロイドという写真をどういかせば輝くかって言うところもしっかり考えられているんだなぁと。

そのシルクにインクジェットでプリントしている作業風景も会場で流れていたのでそれも見ているのもかなり面白いです。
職人さんのけわしい表情もまた
この生地にプリントするのがどれだけ大変かを物語っていました。
エルメスに入店するのはかなり気が引けますが・・・・
癒されますよ。

夕方外が暗くなってからがやっぱり良いかも。 
外の夜景からもれる光とも相互に影響しあっていたように思いました。

▼山口藍展 「ほし」
憂いある少女が戻ってきました。
可愛くも有り、凛々しくもあり、ちょっと・・・・
奥の小部屋は女性感?性?たっぷり。
婚礼衣装のような模様が浮き出た純白の背景に少女が描かれた作品が4つ。
描かれた少女の表情は・・・・ピー。
その壁画には黒い長髪が乱れていて部屋から少しはみ出ているし!
でも全然エロクもないし下品でもない。
可愛いってわけでもないのがこの作家独特。
メインのフロアの両サイドに向かい合う獅子のような作品もとても良かった。

▼コジマ キエ写真展[遠雷] 
良い!って聞いたから観たくなって行ってきた。
行ってよかった。 

やわらかいモチーフを撮った作品がとても良かった
DMになっていたホテルのバスタブを写した写真。
椅子の背もたれかどうかはわからないけれど、ゆるい曲線を写した写真。
それちゃんと聞けば良かったかな・・・w
バタバタと時間に負われてみるとやっぱり駄目だなと反省。