「赤い文化住宅の初子」「百万円と苦虫女」のタナダユキ監督が、「俺たちに明日はないッス」以来4年ぶりに長編作品のメガホンを取り、第24回山本周五郎賞に輝いた窪美澄の同名小説を、永山絢斗&田畑智子主演で映画化。
アニメの同人誌販売イベントで出会った男子高校生と、コスプレが趣味の主婦との関係を大胆な性愛描写とともに描き出す衝撃作。
脚本を「リンダリンダリンダ」「俺たちに明日はないッス」の向井康介が担当。
hugainaibokuhasorawomita
生きる。
それだけのことが、
何故こんなに苦しくて愛おしいのだろう。

姑に不妊治療をせまられる女性。
ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。
助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。
それぞれが抱える生きることの痛みと喜び・・・。
「性」と「生」を繊細かつ赤裸々に描き切った衝撃の問題作。
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映画を観終わった瞬間「良い映画だったなぁ」と思った。
今年ベストな気がした。

理不尽なことがたくさん出てくるのだけれど
最後は「生きて」っていう強いメッセージがこめられていて
どっと涙が出た。

時間軸も高校生からと主婦側からとふたつ並行に映像化されていたのもとても共感できた。
それぞれの立場の感情がきちんと見つめられていて丁寧だなぁと感じた。
小説は読んでないので、このあたり忠実なのかどうかは謎。
 
最初は田畑智子のコスプレ〜とかいろいろ思っていたけれど
良い意味でかなり期待を裏切られた映画だった。
窪田くんの演技もすごかった。冴え渡ってた。
最近ほんとこの子が出てたら間違いなしのような気さえする。
それと主人公の母が経営している助産院につとめているみっちゃんがものすごく良かった。
強烈なキャラだけど一番まとも。
お母さん役もかなり理想。
いろんなキャラが出てくるのだけれど
きちんとそれぞれの個性がしっかりあるのでどの場面もわかりやすかった。

「百万円と苦虫女」の時も蒼井ちゃんと未来くんのキスシーンのタイミングがものすごく良いなっておもったんだけど
今回もなんか良かった。
きゅんとするラブシーン満載。

田畑智子の鼻歌アニメソングあり。

今年はたくさん見たい映画を逃しているのだけれど
これは見れてほんと良かったなぁと。