d勉強の会|わかりやすい漆の器
協力:滴生舎 岩手県二戸市 スタジオ木瓜

講師
小田島勇(滴生舎 塗師)

聞き手
ナガオカケンメイ

身近なものでも意外と知らない
でも、ある きっかけでちょっとわかれば、より面白くなる。
ロングライフな 「もの・こと」をわかりやすくする勉強会

いつも遠くに感じていた勉強会。
でも今回時間も場所も参加しやすい時間と興味あることだったので初参加。

漆の精製方法から、器ができるまで、普段の生活の中での扱い方や取り入れ方
産地の現状やこれからについてをスライドを見ながら紹介していただいて
実際に漆の器を使って岩手の郷土料理を味わったり、オッホ(どぶ ろく)を飲んだりという楽しく美味しい体験してきました!


受付後にどぶろくが振舞われました。
イツ飲めば!?

甘みより酸味がかなりキツメ!
発泡してないのに何か口の中でも発酵し続けてそうな感覚w




漆掻き(漆を採取する人)・塗り師として器の制作までされる鈴木さん
浄法寺塗の滴生舎より塗師の小田さん
ナガオカケンメイさん

漆を効率よく採るためシーズンがはじまると下から筋を入れていくという解説をしていただいています。
また
漆をとり終るとこの木はお役ゴメンとなるそうです・・・・。
木にホント感謝。 



トークが続く中追加のどぶろくが回ってきました!



漆のお勉強!
生地が木製&漆の組み合わせ(本物)とプラスチック人口塗料(にせうるし)の違いについて。
実際にこうして見本を作り
ドンキホーテや量販店で購入したものをぱっくり割って実際にみせてくれる職人さん太っ腹すぎ!
とってもわかりやすかった。
漆っぽいけどどうだろうと?疑問に思ったら素材の明記をじっくり見ることと
見分け方は素材がプラスティックなら、その素材を流し込んだ形跡を探すこと
器の底にポちっと注入痕があるかも?とのことでした。 

消費者庁の漆器の説明
http://www.caa.go.jp/hinpyo/guide/zakka/zakka_19.html



二戸の郷土料理2品が来ました!
ひっつみはおだしがたまらなく美味しかった。
鳥もやわらか。
へっちょこの語源は形がおへそに似てることからっていうのがひとつあって
とっても愛嬌のある郷土料理灘なぁと。
やわらかくて優しい食感で美味しかった。

どちらも漆の大椀
口当たりがやっぱり違うのと持ってる器の温かみがやっぱり優しい!
激しく熱くないのがやっぱり良い。それでもって、中身はアツアツ!
直接口につける器だからこだわりたいなぁって思う。
汁物の椀は一度にたっぷりよそれる大き目の方が好きなのでいつか一番大きいの欲しいなぁと

いつの日になるやら・・・・。



二戸のりんごジュース2種!
どちらとも味が全然異なりました。
飲んだとたんに甘さが広がるのが左。
甘さは控えてで口当たりさっぱりなのだけど、濃厚なのか甘さが後を引くのが右

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今日のトークで一番驚いたのは滴生舎が二戸市の事業ということ。
その土地の伝統が脈々と伝わっている、根付いている
しかも町全体が同じ気持ちって温かいなぁと思いました。

地域で産出された漆を使って製品をつくる
この普通のことが、近代効率化の波によってどれだけ失われたことか。
本当の「オリジナル」をみたきがしました。

土地のものを大事にはぐくめるものにお金を使いたいですねぇ。
ほんと。



被れるもの。
実は職人さんでもかぶれるそう。でも、漆が触れたところのみらしい。
広がらないんだとか。 

まぁいろいろさわってしまったら広がっちゃうんだけどね。
ちなみに卒業制作で使わせてもらった漆は中国産でした。
その中国産が98%しめてるって事実も衝撃的な気がします。