PGI 
三好耕三作品展
「YUBUNE 湯船」
〜12/22

16X20インチの大型カメラで静かに見つめられた湯船。
趣のある湯場。脈々と人々の営みの傍らにあった温泉。
それぞれの写真の中に時間や歴史がある。
湯船の形も、建物も同じものはひとつとしてない。
なんて豊かなのだろう日本は。

この日は雨が降っていて寒々としたお天気だったから
ちょっとこの湯船に使ってあったまっていきたいなぁっていう気持ちになりつつも。
自然の恵みや、その恵を大切にしてきた土地の人への感謝とか
温かい気持ちになれたのがとても良かった。

湯船に人が使っている写真はほとんどないのだけれど
一枚
撮影中に来られたのであろう人の足が
申し訳無さそうに右上にちょこっと写っている写真があって
それがとてもドラマチックというかはにかんでいるお客さんが目に浮かんだりして
写真ってほんと面白いなぁと思った。

http://www.pgi.ac/

◆◆◆
iia gallery
植田華菜子写真展 「だんだん遠くなる風景」

PIPPOで出会った植田ちゃん。
人が苦手と言いつつ
普通にポジティブにお付き合いしてくれるにこやかなひと。
仕事もアニメーターさんだから話も面白くて
たまたまこの日2時から座談会があるよーとFBでまわってきたので
そういえばなんで植田ちゃん写真はじめたんだろう??と思って
これも良い機会ダーってことであつかましく輪に入ってみた。 

写真をはじめるきっかけから
最初に買ったカメラの話
そこからルーニーの教室に行き
展示を5年やってみると個展継続宣言
そこからうねうねとした波乱万丈の展示史を聞き
今年のブレークに関しての意気込みをうわっと聞いて
植田ちゃんのこれまでを おさらいした。

面白い。

今のアニメーターという仕事をしてることも
写真を撮って展示をコンスタントにこなしていることも
全て本人の口から出した言霊からはじまっていて
本人いわく「まじめ」っていうところからきているのか
ストレートに生きてるってことなのかはわからないけれど
とにかく
やっぱり

面白い。

1日36枚撮りのフィルムを10本撮っていた
でもセレクトが一切出来ていなかった
でも撮っているのだから展示したい
っていうところからスタートして
ワークショップを重ねて
セレクトが出来るようになって
言葉を選び、キャプションを考えてセレクトしていって
「iia gallery」の展示とつながった今回の展示。

どんどん遠ざかっていくのは風景だけじゃなくて過去も同じ
忘れたいけど忘れたくないっていう思いなのかもしれない。
この日の天気のようなうす曇のかすれた東京タワーが切ない。
じっくりセレクトされた12枚の写真にはちゃんとこれまでの植田ちゃんとこれからの植田ちゃんが表現されているんだって思った。

iia galleryもとっても素敵なギャラリーでした。
『to ten』置いてもらえることになりそうですw

いつかここで展示したいなぁって思いました。
馬喰町けっこう好きな場所なので。
そのためにもいろいろ頑張らないとだ!
頑張らないとだ!

http://iiagallery.jp/
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