▼新宿
コニカミノルタ
小川和宣 写真展「カティ・ラムリ」他
〜22日
conimino_ogawa

新宿ニコンサロン
フォトシティさがみはら2012 プロの部入賞作品展

▼都庁前
エプサイト
山内 悠 写真展 「夜明け」
〜21日
=====
▼小川和宣 写真展「カティ・ラムリ」
2Bの先輩作品をみにコニカミノルタへ
先に両サイド栃木のスナップ・江ノ電を見てから小川さんの作品を拝見。

最近ふちなしプリントがはやりなの??(笑)

DMの写真はもちろん
気になった写真がいっぱいあった。
ネパールの旅の間に撮ったブローニ50本からのセレクト。
街並み・人だけでだなく、生活観のあるカットも多く含まれていて
旅をしてきたというより、「生活してきました」のような写真だなぁと思った。

題名の「カティ・ラムリ」はネパール語で「君、かわいいね!」という意味らしい。
ものすごくチャライ題名だけれど
本人はただただ写真をまじめに取り組んでいて物腰の柔らかいほがらなかな人物。
2B卒業後はじめて暗室入ったときのペアであり山東餃子に連れて行ってくれた人でもある。
こうしてメーカーギャリーで認められて展示を見ることが出来てちょっと感無量。
そして5月にはなんと銀座ニコンが控えている。
ちょっと先だけれど、こちらもどんな作品が展示されるのか楽しみになった。
小川さんの笑顔はこころをやわらかくしてくれます。
だから撮られた写真を見てもほんわかな気持ちになります。
展示は22日まで。

お隣の栃木市の巴波川(うずまがわ)を中心としたスナップ
こちらもなかなか面白かった。

小久保雅弘 写真展「西日射す 栃木2009-2012」
映っている風景はのどかでどこかほっこりとする。 
田舎だといえばそうなのだけど
明るい、浅めのモノクロのトーンがあっさりとした感じを受けて
コニカミノルタの展示っぽいっと思ってしまった。
手書きの巴波川周辺の石橋の紹介MAPがあって
それがとってもいいなとも思った。
ニコンのFをぶら下げた学ラン学帽の青年が映っていて
ちょっと衝撃すぎてブレたというのを直接聞いて笑ってしまった。
近くの高校の写真部らしい素朴な青年を撮る
ほがらかなおじさんとの組み合わせ。
なんだか幸せな気持ちになった。

▼フォトシティさがみはら2012 プロの部入賞作品展
「さがみはら写真賞」には、
1992年から2012年にわたって日本各地の山村や離島といった辺境の地の“孤立した風景”を撮影した北島敬三氏の作品『ISOLATED PLACES』

「さがみはら写真新人奨励賞」には、
明治と大正生まれの老夫婦との出合いから死までをつづったドキュメンタリーの古賀絵里子氏の作品『浅草善哉』と、
3.11以後、巨大な力が過ぎ去った事後の風景が秘める多様な質の影と空無の蠢きを写しとめた笹岡啓子氏の『Difference 3.11』

「さがみはら写真アジア賞」には、
陽光に輝く世界的なリゾートのゴールドコースト(オーストラリア)が様々な犯罪が多発する犯罪都市として名高いにもかかわらず、犯罪を生み出す温床が巧妙に隠蔽されて見えなくなっていることを写した、シンガポールの写真家イン・アング氏の『You Think You’re Safe Here(あなたはそこが安全だと思うだろう)』

いつも2つに仕切ってある部屋が一部屋につながっていた。
広い分照明もおざなりで、せっかくの作品がどこか品がなかった。
残念。

 「さがみはら写真アジア賞」をもらっていたイン・アングの作品がとっても良かった。
もちろん古賀さんの 『浅草善哉』も久しぶりに観れて+良かった。

▼山内 悠 写真展 「夜明け」
富士山・須走口七合目山小屋大陽館で600日間撮影し続けてきたシリーズ
定点観測らしいのだけど、
太陽の光に照らされた雲は色も輝きもどれ一枚と同じものが無い。
エプソンのプリントで最大の大きさに伸ばされた夜明けシリーズに囲まれて
宇宙に放り出されたような飛行機に乗っているよな感覚になる。
ある作品は上下逆さまで展示されていて
より不思議な宇宙観が出来あがっている。
それはこの大きさまで伸ばされたからかんじることが出来るものだと思う。
ただ
撮影現場のピリっとした空気感や透明感みたいなものはやっぱり印画紙の方が強くかんじるかもしれない。
並べて展示されてもいないのでそれは言葉に出来なかった。

ソファに置いてあったペガサスが不思議と気になって話しかけてみた。
「このペガサスは写真から出てきたんだよ。どの写真かわかる?」と逆に質問された。
ハッとしてこれと指差すとその通りで
この作品をみた子供がペガサス!っと口にした次の日友達からこのペガサスを偶然にお土産にもらったというエピソードが聞けた。
ぞわっとする鳥肌ものエピソード。

粘り強く撮ること。
出来上がってきたものに対して素直な気持ちでセレクトすること。
展示を見に来てくれた人との一期一会のコミュニケーションを大切にすること。

はじめてお会いするのにするすると色々なことを話してくれて
ワクワクした。
会期中はほとんど在廊されるとのこと。

話題に出たペガサスはこちら▼