野田秀樹率いる「NODA・MAP」の第16回公演
「信」じられないものばかりで織りなされる、なことしやかな火の山の物語butai_minamihe
妻夫木聡が演じる火の山が大好きな男は、赴任先の火山観測所で蒼井優演じる虚言癖の女と出会う。
やがて、大噴火の噂が流れ、不確かな情報、予知、夢、噂など、信じられないものばかりが入り乱れてゆく。

舞台を見たのはたぶん6年前
しかもそれはミュージカル「レ・ミゼ」だった。

だから
こんな本格的な舞台はほぼはじめて
そんな超初心者が野田MAPって!

『ザ・キャラクター』は確かに見たかったけど
チケットを取る余裕も無くて結局観に行けずしまい。
今回は
もうキャストみて間違いないだろうと
そう確信して駄目もとでプレリザーブに申込
結果当たりまして見ることが出来た。

A席といっても舞台右の2Fはし
上から舞台全体を見下ろすかんじで
うねりや溶岩の表現が
ちょっと俯瞰すぎて(見えすぎて)残念だった。

ほんと舞台全体で物語を表現されているものだから
背中がなんどもぞくっとしたし
五感意外にもいろんな感覚があったように感じる。
パンフの中でも霊的なものを表現していると野田さんが語っていたから
この感覚はまんざらでもないものだと思う。

内容はちょっと難しくて
簡単に話せ無いのだけど
こういう感覚も少しづつお金出して見てもいいなぁと思った。

虚構の日本
能・富士山・天皇制
難しいテーマやイメージをものすごくコンパクトに最低限の舞台で表現されていた。
動きと台詞でイメージできるってものすごく一瞬でぞくっとする。
不思議な2時間だった。

ただ舞台終わってのカーテンコール
蒼井ちゃんがあまり晴れ晴れとした顔じゃなかったのが気になった。
ずーっと声をはりあげる役立ったから
微妙に声も枯れてたし
すべてにおいて納得してなかったのかなぁと。
とても複雑だった。

TVでしか見れない本物の役者さんが目の前で演技をしていた
これってほんとすごいことかもしれない。
また少し階段を登った感じがした。

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作・演出:野田秀樹

▼主演
妻夫木聡
蒼井優
渡辺いっけい
高田聖子
チョウソンハ
黒木華
太田緑ロランス
銀粉蝶
山崎清介
藤木孝
野田秀樹