第5回の総合テーマは「パブリック⇄ダイアリー」。
「日記」をキーワードに、国内外から集う多彩な作品やプログラムが展開。
「映像とは何か?」を問いかけ映像の力について考える。
メディア技術や情報システムの変転によって私的な空間がさまざまな形で浸食され、管理されうる現代
「私」を問うことは、裏返しに「公」をもまた問うこと。
映像の力によって、「私」が「歴史」になり、「公」が「日記」として読まれるような、揺らぎにも似た領域に、光をあてた。
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23日(土)19:00〜の「記憶をめくるワークショップ」
日記をめくるという行為がまさに記憶をめくること。
そして、その記憶を皆と共有すること 〜鈴木康広
これを見るべく会場に行ったのに・・・早く着きすぎて展示会場も回ってみると
とても面白かった。
とくにこの3つ
・荒木経惟《過去・未来 写狂人日記》
2011年3月11日を境に、過去はネガフィルム、それ以降の未来はポジフィルムで撮影。
過去はプリントした写真を、未来はポジフィルムをそのままライトボックス上で展示。
ポジフィルムをこうも大量に見ると・・・・
自分の性癖はこうだよねっと言われているような気になるというか
どうしても目に付くものが自分思考そのものなんじゃないかということになりそうで
おっと・・・おっと・・・となって違う違うってと脳内が大変なことになり
あまり直視できなかった。

・ベン・リヴァース《スロウ・アクション》
4つの島々を舞台に、隔離された環境におけるユートピアの可能性を探るポスト黙示録的なSFフィルム。
本展では4面プロジェクションのインスタレーション。
その中に日本の軍艦島の映像もあった。

・野口靖《レシート・プロジェクト》
展示室を訪れた人々からレシートを集め、時間と空間を同時に示す図面上にマッピングし、消費行動をまとめたデータベースを独自に作り上げた作品。
野口靖が2006年から継続して行っているプロジェクト。
5枚以上レシートを持って提出したけれど・・・
反映されたのかは実際見れなかったので、いつか見たいと思った。

そして鈴木さんの展示はこんなかんじ。
どーん。

この机に座って開いたノートをめくりながら
思いや、描かれているメモの解説を作者本人が行っていくものなのですが・・・

この日は持参したものをこの巨大プロジェクターに投影できるチャンスがあり!
たまたま鞄に入っていた一昨年作った110写真集『to ten』をドキドキしながら開いてきました。

じゃばらの写真なのでめくるというよりはみせていくというかんじになってしまったのだけれど。
俯瞰の写真をみんなで見上げるという不思議な光景をこの椅子に座って見ることが出来ました。

開いた瞬間に「わぁ〜」っていう声が集まってきた人からもれて。
それだけでも感動。
 
風が強くてちょっと寒かったけれど
写真を通して、鈴木さんとお話が出来たのもとっても良かった。

寒すぎて自分以降の方の作品を全部見れなかったのが残念だったけれど。
この展示(装置)がとても素晴らしかったので
またどこかで、凍えるような寒いとき時以外にまたゆっくりみることができればいいなぁと。
ほんと貴重な体験が出来て良かったです。