キャパとタローそれぞれの写真作品による二つの「個展」で構成。
両者の深いつながりと個性の違い。
死後50余年を経てなお絶大な人気を誇るロバート・キャパと、その陰でほとんど紹介されることのなかったゲルダ・タロー。
約300点にのぼる豊富な写真作品と関連資料によって二人の生涯と活動の軌跡を辿る展覧会。

今回の展示でいちばん貴重だったのは
ゲルダ・タローの写真が 「Gerda Taro Retrospective」で展示されたオリジナルプリントを中心とする写真83点で日本初公開ということ。
前半はローライで後半はライカになるのだけれど
だんだんと被写体に迫っていく肉薄した写真になる前のめりなかんじは
よほど潔くまっすぐな人だったのだと思う。
キッチリとした構図も見ていてとても気持ちが良かった。
逆にプリントは全体的にやわらかくて、ここはキャパと違ってまだ暗室ワークはそこそこだったのかもなぁと思ったりもした。
キャパのオリジナルプリントが数点展示されていたのだけれど
どれも完璧で美しかった。
やはり、ライカのサイズがあるように思う。
下積み生活が長かったキャパならではだなぁと感じる。
だから展示作品は少し大きいようにかんじた。
ただ
キャパの作品はアート作品というよりも歴史的資料・報道写真の意味合いがとても大きい。
現場・状況・歴史の中でこの一枚が表現されている意味。
またその写真がどうメディアに紹介されていったのかというところも重要だったりするわけで
プリントをみる展示では無いのだけれど、やっぱり少し気になってしまってその点も手元の資料を見ながら展示を見てしまった。
日本を訪れた際の写真はとてもほのぼのとしていて、やわらかい表情がとてもほほえましい。
この後また戦地に向かう人が撮ったとは思えない穏やかな写真にきゅっと心が痛んだ。
戦場カメラマンという職業がなくなればと臨んでいたキャパ。
ふたりの犠牲がいつか報われる日が来ればいいなと思う。
今回はゲルダタローとの関係がクローズアップされていたので戦場写真・戦争に関する写真が多かったのだけれど、もう少しキャパの違った一面を知る写真もあっても良かったのになとも思った。
後日BSプレミアムで
ロバート・キャパ生誕100年「キャパが愛した三人の女」 を見たのだけれど
イングリッド・バーグマンがベルリンの街で壊れたバスタブに入浴するっていう場面で
キャパが現像をあやまってその写真をお釈迦にしたっていうエピソードがあって
そんなへまもすることがあるんだとおかしくなった。
天国のタローがちょっと嫉妬したのかもしれない。
プレイボーイの一面がかいまみれた面白い番組だった。
ゲルダ・タローの写真が 「Gerda Taro Retrospective」で展示されたオリジナルプリントを中心とする写真83点で日本初公開ということ。
前半はローライで後半はライカになるのだけれど
だんだんと被写体に迫っていく肉薄した写真になる前のめりなかんじは
よほど潔くまっすぐな人だったのだと思う。
キッチリとした構図も見ていてとても気持ちが良かった。
逆にプリントは全体的にやわらかくて、ここはキャパと違ってまだ暗室ワークはそこそこだったのかもなぁと思ったりもした。
キャパのオリジナルプリントが数点展示されていたのだけれど
どれも完璧で美しかった。
やはり、ライカのサイズがあるように思う。
下積み生活が長かったキャパならではだなぁと感じる。
だから展示作品は少し大きいようにかんじた。
ただ
キャパの作品はアート作品というよりも歴史的資料・報道写真の意味合いがとても大きい。
現場・状況・歴史の中でこの一枚が表現されている意味。
またその写真がどうメディアに紹介されていったのかというところも重要だったりするわけで
プリントをみる展示では無いのだけれど、やっぱり少し気になってしまってその点も手元の資料を見ながら展示を見てしまった。
日本を訪れた際の写真はとてもほのぼのとしていて、やわらかい表情がとてもほほえましい。
この後また戦地に向かう人が撮ったとは思えない穏やかな写真にきゅっと心が痛んだ。
戦場カメラマンという職業がなくなればと臨んでいたキャパ。
ふたりの犠牲がいつか報われる日が来ればいいなと思う。
今回はゲルダタローとの関係がクローズアップされていたので戦場写真・戦争に関する写真が多かったのだけれど、もう少しキャパの違った一面を知る写真もあっても良かったのになとも思った。
後日BSプレミアムで
ロバート・キャパ生誕100年「キャパが愛した三人の女」 を見たのだけれど
イングリッド・バーグマンがベルリンの街で壊れたバスタブに入浴するっていう場面で
キャパが現像をあやまってその写真をお釈迦にしたっていうエピソードがあって
そんなへまもすることがあるんだとおかしくなった。
天国のタローがちょっと嫉妬したのかもしれない。
プレイボーイの一面がかいまみれた面白い番組だった。