アイルランドのダブリンに生まれたフランシス・ベーコン(1909‒1992)は、ロンドンを拠点にして世界的に活躍した画家。
没後20年となる時期に開催する本展はベーコンにとって最も重要だった「身体」に着目し、その表現方法の変遷を3章構成でたどろうとするテーマ展に。
ベーコンの「世界」を、代表作、大作を多く含むベーコン作品30数点により紹介。
BACON
目撃しました。しっかりと。
でもなかったかな。すこしふわっとした気持ちでだだーっと観てしまったかもしれない。
日曜美術館で予習をしての鑑賞。
色は思ったより薄塗りで、さらっとした印象。
でも絵から発するインパクトは大きく、とても現代的。
ひとつの作品がどこか燃えるような肉の塊に見えて
記憶のイメージを絵に残す才がとても強かったんだなぁと思った。

より興味がもてたかというとそうでもなくて
好きか嫌いかで言うとどちらでもないというかんじ。

「うわーすごーい」 っていうのはあまり無かった。
ただベーコンから影響を受けた作家や
ベーコンに影響を与えた作家には興味がわいた。
そっちのほうがなぜかドキドキした。 

ポチョムキンの映画は大学時代にみたけれどあれほど眠いものはなくて耐えられない作品だけども
この映画の残したインパクトはやっぱりすごいかもしれない。

人間の色・容・生そのものを独自の感覚で表現された世界。
えぐさも醜ささもうつくしくそこにある。
即興も偶然もベーコンを通して計算された美に集約されている。
圧倒されつつ、するっと観終わってしまった。

私の中で目撃し体感し記憶されたベーコン
このベーコン体験が今後自分の中で何かが変わる体験があると良いなと思う。 
きっとあるんだろうなと思う。