ジョセフ・クーデルカ展
2014/1/5鑑賞 
代表的なシリーズ「ジプシーズ」や「エグザイルズ」も含む約280点が展示 
初期の作品から面白くて引き込まれつつジプシーズ・劇場のシリーズ。
どんどんとコミュニティの中に入っていく作家のメンタリティーみたいなものが
しっかり作品に落とし込まれているようだった。

とにかく一枚一枚が力強くて一時間も見ていないのに3時間くらい見ていた気分に。
ぐったり。
でも再度足に力を入れて再度一週。
カオスシリーズはサイズも大きくてエグザイルと時期が被るものもあって
行ったりきたりしながら鑑賞するのも楽しかった。

見応えのあるシリーズばかりだったけれど
エグザイルズ Exiles (1970-1994)が自分なりに惹かれるものが多かった。
どこかスマフォ撮影的というか身近なふとした瞬間をとらえている場面が多かったからかもしれない。
社会的な写真より日常に近い写真の方がどうも好きらしい。

ワルシャワ条約機構軍のプラハ侵攻を撮影したことをきっかけに、1970年に故国を離れヨーロッパ各地を旅しながら撮影を重ねたシリーズ。
1988年に写真集『エグザイルズ』としてまとめられたもの。
とにかく旅先のふとした瞬間ではなくて
映画の一場面のような決め決めな場面ばかりでどれもカッコよかった。

とくにこの二枚が良かった。
koudelka3koudelka2

そして・・・併せてこれも見ないといけません。
所蔵作品展 「MOMAT コレクション」
特に2F展示室12の現代作家紹介コーナーは
1980s- 写真・中欧・人間というテーマでクーデルカの展覧会にあわせて、海外の写真作品、中欧出身のアーティストの作品、「今」を生きる人間を捉えた作品を中心の構成。
特にクーデルカと同年生まれの森山大道の初期の代表作「にっぽん劇場」(1968)を写真集順に展示してあったり
田村彰英のシリーズ「家」を時系列に展示してあってとてもわかりやすいシンプルな展示!
内心ここ最近の写美の展示にけんかを売っているというか写真の展示はこうでないとねっ!オーソドックスがいちばんでしょー。どや?というクオリティをかんじずにもいれませんでしたw
またべッヒャー夫妻のガスタンクやグルスキーも展示中!!
まで見て無い人は必見!!
1月13日までだけど・・・・。